保健室の海月(かいづき)さん

保健室の掃除当番になった時に初めましてと名前を言って、いつもいるけど気にしないでねと彼女は続けた。
体が弱いのか、他に事情があるのか何も聞けなかったが確かに彼女はいつもいて、保健室に入る度に軽く挨拶をするだけの日々が続いていた。

ふと彼女のいつも読んでいる本に大きく日付けが書いてあるのが目に入った。日記帳のようだ……。

不意に出かけた言葉を飲み込む、「初めまして」と言われたのは最初だけだったじゃないか。


はがきサイズ海月さん

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